日本が誇る美の解釈
美術品をふさわしい場所に置き、空間と調和させることにより、その景色が変わり作品の素晴らしさを際立てることができると思います。これが、日本独自の美の解釈ではないでしょうか。
中国や朝鮮の花入れや器が、茶道をはじめとする日本の文化の中で新たな輝きをあたえられたことも一例と考えています。
昨今、日本の美術界は低迷しています。世界のグローバル化、IT化の中で、“神秘の国”といわれた過去は捨てて、自ら自国の美術を積極的にアピールすることが求められています。古美術から現代美術まで日本の素晴らしい作品、日本流の美の解釈に至るまで、私たちの美術の歴史を多くの人に伝えなくてはならないと思っています。