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はせべや

HASEBEYA Co., Ltd.

東洋諸美術 古美術 古民芸

鼠短檠

高:55.6cm
前田公爵家旧蔵
根津美術館茶会出品

暖まるため、温めるため、そして照らすため。人は火を使い、その熱と光を操ることで文明を進化させてきました。片や、人から古来厭われてきた鼠。「寝」ている間に「盗み」をするから、あるいは暗いところという意の「根」に「棲む」から「ねずみ」だそうですが、古事記では根の国で火に囲まれた大国主神を救ったと描かれ、大黒天の使いともされます。火を燈す道具の意匠として鼠を採り上げていることは、その陰と陽の表象が対照的でとても趣深く、闇がりで油を狙う鼠の姿は、やや不気味さがあるものの、どこかかわいらしくもあります。本作品は、鼠の内部が油槽(タンク)になっていて、燃焼によって火皿の油量が減ると、支柱の空気孔から内部で油槽につながる管に空気が入り、その空気圧の作用で油が口からぽたりと滴下される仕組みになっています。趣向を凝らすとともに、技術的にも優れたこの燈火器は、江戸時代の上流武家や商家において、特に夜咄の際に重宝されたようです。

はせべや

E-mail hasebeya@hasebeya.jp
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〒106-0045 東京都港区麻布十番1-7-7

電話:03-5775-1308

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