Shunoku Soen 1529-1611
紙
軸装
(本紙) 縦:30.5cm 横:43.8cm
(表装) 縦:112.0cm 横:54.5cm
桃山時代
過眼墨宝撰集6(古筆学研究所 編)
大徳寺111世の春屋宗園は千利休、古田織部、小堀遠州らの参禅の師で数多くの茶人・戦国武将と親交があったことで知られる禅僧。『桜花爛漫、紅の花を見るにつけ、己の白髪まじりになった頭を思うと、無為徒労の人生を恥じ入るばかりである。今は諦めの境地で、万事を忘れて一眠りとしよう。』とある。末尾には66歳の元旦に作った偈を人の求めにより80歳にして再び揮毫したとあり春屋和尚最晩年の墨蹟と思われる。渇筆枯淡な筆致に修禅の果てに至り得た、春屋和尚の高徳の境地がうかがわれる。
逢花の偈
春屋 宗園