Kuriki Tatsusuke 1943 -2013
高:29.2cm 幅:23.4cm 奥:24.0cm
1989年作
制作過程の中の不確定な要素を排除していくこと、そして作り手の創意意志が作品の細部に至るまで完全に表現され尽くすこと。作り手の真髄はそこにある。
轆轤で挽き釉薬を掛けて窯で焼成するという流 れに身を委ねるのではなく、一連の作業を一つ一つ分解する。手捻りで形を築き上げ、精密に釉を施し、焼成により完成する。過程で現れる現象すら、自らの意思に基づく表現として取り上げた。作品はそのすべての結晶であると言えよう。
銀彩文壷
栗木 達介