高:7.5cm 径:14.7cm
16世紀に朝鮮半島で制作された井戸茶碗である。
高台周りの削りは力強く、粗めの梅花皮がその力強さを一層際立たせている。指跡のような釉抜けが有るが全体を覆う雨漏りと相まって野武士のごとき風情を纏っている。翻って見込みは井戸茶碗らしい枇杷色に目跡が五つ。 見込みの美しさと外側の力強さの対比が見どころになっている。
伝来、箱書の類は無く、箱裏に筆者不明の色紙が貼ってある。
しらゆきの ところもわかす 降りければ
巌にも咲く 花とこそ見れ (紀秋岑)
旧蔵者は梅花皮を白雪とみたのであろう。
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池内美術
IKEUCHI FINE ART Co., Ltd
茶道具・古美術
本年の東美アートフェアでは初めて2階の和室を使うこととなり、茶道具商として大変嬉しく思っております。当日は伝来や伝承にかかわらず、私が美しいと考える茶道美術品を展示致します。
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常に追い求めるのは美しさと自分らしさ―池内美術の哲学とは
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